日記文学なんていう感じで、昔の有名人の日記は後世の人の目に触れられている。
日記は、もともと他人に見られることを前提としているものだったんです。
現代は、その日記が、ブログに変わったものと言える。
ということで、非常に個人的なことを書く。
2018年10月中ごろ、父が末期がんであることが検査で分かった。
夏から、背中が痛いと言っていたことや、会ったとき急に痩せたなという印象だった。
その10月から地元の公立病院へ入院し、12月30日に他界をしてしまった。
最初は、2週に1回ペースでの見舞いが、12月に入ると、毎週土日、平日もとなっていく中、どんどん衰えていった。
同居している妹が毎日、朝と夜、言い換えると仕事の前と後に看病しに病院へ通った。
父から言われたことは、「兄弟仲良く、土地家屋は同居している妹へ、そして遺産争いはしないでくれ」だった。
家に帰りたい、鮨を食べたいなど、最後は当たり前のようで、叶わぬ願いをずっと言っていた。
癌は、とても痛いもので、強い麻酔で痛みを和らげていた。
本人は、ベッドで寝たきりなのだけども、脳内では歩けると勘違いし、12月の頭には、ベッドから転げ落ちて大きなアザを顔に作ってしまった。
昭和気質の人の話を聞かない困った人であるものの、大学まで通わせてくれ、結婚式まで世話をしてくれた。
じわじわと寂しさがこみあげてくる。