ほーりーの日記

2003年に留学して開始したブログ。2018年5月に他のブログから引っ越してきました。

業績と人格は関係無いけど、犯罪者は業績が良くてもアウト

7月のコンサートの曲解説を仰せつかって、演奏したマルチヌーのことを調べた。

全然情報が無いのである。

CDに入っている解説文やWikipediaを参照にするだけでは、オリジナリティのかけらも出せん。

参考文献は無いか????家じゅうの本をひっくり返す勢いで探したらありました。

京都大学教授矢野暢氏の文献を私は持っていた!

本はこちら「音楽選書(63)20世紀音楽の構図 」

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本業の政治学ではスウェーデン王立科学アカデミーの会員。さらに、音楽についても本を出すほどの造詣をお持ちな矢野氏は頭が良すぎる。文章を読めばすぐわかる。

 

マルチヌーのことを、音楽的には20世紀の音楽家として貢献度は少ないが、生き方は20世紀的であったと書いていた。(第二次世界大戦に影響を受け、故郷を離れざるを得なかったことを指している。)

なるほどなー。

 

ということで、自分も踏ん切りがついて、ロマン派的な作風で、そこから大きく踏み出した他の作曲家(ストラビンスキーが念頭にあった)に比べると、そんなに20世紀の音楽に対して貢献度は作曲においては影響を残していない的な紹介の仕方をした。 

(解説文を提出した後で、合奏しているときにジャズの影響を感じたりしたので、この点は触れられれば良かったなーと多少残念な気持ちはある。)

 

ところで、この矢野氏は、スクールセクハラで超有名な方。

この本を読んで、今何しているのかなーと調べたら、ネット上は、セクハラの話ばかり。大学でのセクハラ(しかも沢山)が原因で日本を追われてウィーンで客死されていました。

ネットに書いてあることが事実なら犯罪者だと思います。

であれば、業績が良くても、アウトです。