ほーりーの日記

2003年に留学して開始したブログ。2018年5月に他のブログから引っ越してきました。

プロムス初日

UK最後の夜の締めくくりはプロムスである。

初日ってのが、なんだかうれしい。

会場であるロイアルアルバートホールは、ほぼ満員であった。

一曲めのベルリオーズの海賊は、初めて生で聞いたが、ベルリオーズらしくチューバは音が高かった(確か、Gまであった)。CDでは気がつかなかったが、どんでもない高音だ。(どーでもいい感想で申し訳ない)

二曲目は、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。略してメンコン。

ソリストが、頻繁に木管側へ振り向き音楽をコントロールしようとしていたのが気になった。リハでうまくいかなかったのかな?

音色は、クリアなんだがやわらかい感じだった。甘美な音色といってしまおう。

きれいな女性のように思われたが、きっと図体はでかいと思われる。

三曲目は、エルガーのコケイン。指揮者のノリトンは、コカインじゃないととか、どーでもいい親父ギャクをステージ上で客へ向かって言っていた。100年位前の世界最強時代のロンドンを描いた曲だ。やはり、イギリス人の演奏するイギリス人の曲はいいもんだ。とくに具体性のある描写が背景にある曲だからね。

四曲目は、ティペットのA Child of Our Time。20世紀前半のテロの時代に作られた曲だ。指揮者のノリトンは、ロンドンでの爆弾テロの犠牲者への哀悼の言葉とともに、この曲が現代へも意味があるというようなことを観客へ向かってしゃべっていた(と思う)。

この1時間を越える合唱曲は大曲でありながらチューバが無い。これだけで私の興味は半減してしまうのだが、こんなわがままな客は私だけであろう。

第四部まであるのだが、あいだ間でノリトンは指揮台に座って水を補給してタオルで顔を拭いていた。まあ、なんともマイペースな指揮者だ。

というとで、なかなかに日本では味わえないプログラムを満喫させていただきました。