製品、人、プロセス
いま、私は外資系に勤め、その本社が展開しているとある業界向けのシステムソリューションの日本導入を検討している。アメリカでは、シェアは1/3を超えると聞く。他のアジアではマーケットそのものが無いので、敵なしとも聞く。
ちなみに、日本は敵だらけで、大手SIが目白押しだ。
もし、後発組として参入するならばローカライズを実行しなくちゃいかんわけだが、外国と日本では法制度が違うので言葉だけの置き換えだけでは済まないし、そもそも、この商品はBPRを促す側面を持つ非常にヒューマンスキルに依存するビジネスである。相手の懐へ割って入り、提供するソフトウェアでコストとにらめっこしながら全体の最適化を目指すものなのだ。ソフトを導入することだけでは、ほとんどメリットは無く、導入を通じて組織改革、業務改善を促すことが組織全体へのパフォーマンスの改善向上を促すのだ。
つまり、ビジネスを立ち上げるには、プロダクトそのものだけではなく、人の部分が重要なキーになる。さらに、われわれ自身の業務プロセスそのものもきっちりデザインしないと、自身のワークフローに混乱をきたしてしまうだろう。様々な協力会社とともにソリューションを提供するだろうからプロセスのデザインも重要になるはずだから。
生半可な気持ちで参入すると、リソースが整わず、クライアントの各人たちが希望する部分最適をつなぎ合わせただけのソリューションを作り上げてしまうハメになるので、心してかからなくてはならんのだ。
とはいえ、自身のキャリアを考えるに、大きなチャンスである。必ずやり遂げたいと思う。