9月20日月曜日 父と一日中ロンドン観光。
9時にホテルへ迎えに行く。
で、地下鉄でまずは、トラファルガー広場経由でナショナルギャラリー。絵が多すぎて疲れました・・・・。ターナーの絵が印象的でした。
ついで、銀行に勤めていた父の要望により、シティを散歩。仕事上で取引があった相手が、どんなオフィスを構えているのか観たかったらしい。写真を撮りまくる父。イングランド銀行はお城のような構えであった。
次に、夏目漱石記念館へ向かう。結構、郊外にあって時間が掛かる。ガイドブックには住所しか書いていなかったけど、地下鉄の出口の地図に場所が書いてあったので助かった。が、普通のアパートで、その日(月曜日)は休館日だった。
とりあえず、そのアパートの向かいにある、ちょうど100年くらい前に夏目漱石が住んでいたアパートをパシャパシャ撮る。とっても、のんびりした住宅地であった。
その後、コヴェントガーデンで散策。マーケットに興味があったようだが、いまいちだったらしい。
んで、夕食はなぜかパブで、こてこてのブリティッシュ料理を食べつつギネスを飲む。酒飲みだから、もしやと思ったが、ジャガイモ料理に満足していた様子。
最後が、ロイヤルオペラでマスネの”ウェルテル”のご鑑賞。
この日が、シーズン初日で、ほぼ満席。蝶ネクタイの人もいるし、背中丸見えのドレスの女性もいる。とりあえず、ジャケット着用で来て正解だった。
昔、所属するアマオケで演奏したことがあったけど、正直つまらんオペラだと思ってましたが、それは間違いでした。このオペラは、いいです!
テノールの声、今まで聞いた中で最高でした。
うちら夫婦は、音楽は演奏した経験があるから憶えているし、字幕も英語なので、ほとんどの場面を予習したような状態で楽しめたのも良かった。
オペラを楽しむには、予習して行ったほうが、より楽しめるのかも。
演出は、古典的なスタイルを採っていたと思う。いわゆるワーグナーなどで行われるような演出ではなかった。とはいえ、技術的な仕込みは現代的なことをやっていたと思う。
父も大満足であった。中学生の頃、高い金出して買ったオペラのレコードがロイヤルオペラの演奏だったらしく、特別の想いがあったそうだ。戦後のあの時代から考えると、想像もできない状況だと言っていた。
こういう舞台に立てるというのは、とても大変な事だと思う。すごいと正直思う。そういば身内のことだが、父の妹(つまり叔母)も実はソプラノ歌手で、ミラノのスカラ座で歌った事もあるそうな。そういやCDも外国レーベルだけどあるな。最近は、後身の指導が中心らしいけど。
そうそう、カーテンコールで舞台に呼び出された長髪の爺さん、さっきまで自分の真後ろに座ってたんだよねぇ。すっごい驚いた。演出家だろうか??
最後に、ホテルまで送り届けて、長い一日は終了した。
4年前に癌で亡くなった母も、ワーズワースが好きだったから、一緒にこれていたらもっと楽しかったんだろうなと、ちょっぴりさみしくなってしまった。