ほーりーの日記

2003年に留学して開始したブログ。2018年5月に他のブログから引っ越してきました。

パリの思いで 4

4日目の夜、バスティーユにてオペラ:ワーグナーの”さまよえるオランダ人”を見る。

せっかくだから、オペラでバレーを楽しもうか悩んだんだけど、オペラにした。だって、チューバ吹きとしてはワーグナーの方が聞き応えあるんだもの。

序曲から、積極的な音色のホルンが私を魅了する。しっかし、ゆっくりな演奏だ。なんだかチェリビダッケを思いだしてしまった。

お話は、呪われちゃったさまよえるオランダ人(名前はない。なんでだろう・・・。)が、劇中のドラマを通じあれこれあって、最終的に女性の愛により呪いから解放されるという、これ以降のワーグナーの作品とおんなじテーマ(愛による救済)が展開された。(この作品が最初だったかな? 忘れてしまった。)

舞台は、斜めの床と、その奥に巨大絵画(海の絵)が壁に展示されている。右手奥には、大きな扉があり、そこから水夫やら船長が出たり入ったり。

舞台上に電光掲示板を発見。もちろんフランス語。ドイツ語より分かんない。ストーリーはなんとなく知っているから、大丈夫かなと思ってたけど、旅疲れか、はたまた精神的ショックによる疲労か、途中寝る。

ことばが分からないため、ストーリーより、絶え間なく吹き続ける金管の体力に関心が移っていく。

最後は、ゼンタ(恋人って表現でいいのかな?)は、さまよえるオランダ人を追って海中に身を投じる。そうすると呪いが消え、オランダ船は海中に沈み、さまよえるオランダ人とゼンタは浄化され昇天するらしいんだけど、なぜか、オランダ人の恋のライバル:エリックのナイフでゼンタは自害する。ここら辺はアレンジってことなんでしょうかね??身をささげると言うことに関しては同じなのかな?

演出より、実はすごいと思ったのはラストシーンでも音色も音量も緊張感も維持し続けた金管の面々だ。しかも、作品を通じて、舞台転換は無し。というか休憩も無かった。つまり当然オケも休みなしだったのだ。すごい!

このオペラは初めてだったので事情をしらないが、1回くらい休憩を普通入れると思うんだけど、どうなんだろう。

PC180111

(これは、今回とは関係ないです。セーヌ川です。)