ほーりーの日記

2003年に留学して開始したブログ。2018年5月に他のブログから引っ越してきました。

パリの思いで 1

パリに行ったときの事を、思い付くままに書き記そうと思う。

初日、6時間掛けてパリ市内に到着。大都会だ。

ホテルは、モンマルトルにある一つ星ホテル、その名も"Perfect Hotel"。料金が安く(一泊50ユーロ)、朝食も付いていたので、結構満足した。夕飯は、ガイドブックからピックアップしたレストランへ行く。とても繁盛しており、料理もおいしかったが、フランス語が読めないのでオーダーにはとても苦労した。実は、メインディッシュのつもりで頼んでいたものがツナのマヨネーズということが分かり、慌ててもう1品頼むハメに。

ところで、友人から借りた日本語のガイドブックによると、モンマルトルはとっても危険と書いてあり、移動の際は、特に夜間は結構ドキドキしていたんだけど、旅行を通じて何も起きなかった。たまたま運が良かっただけなのだろうか??(英語版のガイドブックには、そのようなコメントは見当たらなかった・・・)

二日目、とりあえず歩いてオペラへ。写真をバシャバシャ撮る。そこから再び歩く。今度はコンコルド広場経由で凱旋門だ。再び写真を撮る。ここまでは、普通の観光客っぽいが、ここからが若干違っていた。

実は、私が籍を置いている会社の関連会社のオフィスがパリにあり、入社時からいろいろやり取りしている人間がパリにいるので、昼に会うことになっていた。仕事で初めて英語を使った人間が、彼であった。当時全くしゃべれなかった私に忍耐強くよく付き合ってくれたものだと思う。本当に感謝だ。

オペラ前で合流し、カフェでランチ。ウェールズでの生活や、勉強の話など世間話をする。彼は、私がヨーロッパへ留学することを告げた時、とても喜んでくれ、励ましてくれた人だ。これまでの仕事を通じ積み重ねてきた信頼関係が、こういった人間関係を築いてくれる。文化が違えども、言葉がうまく通じなくても、信頼関係は築けるのだと改めて思う。ところは違うが、大学の人間関係もきっと生涯にわたるに違いない。どちらも大事にしていかなくては。

その後、デパートへ行く。クリスマス前でごった返す店内はとても疲れた。でも、こんなに人を、商品を見たのは久々だ。でも疲れて、最上階のカフェで休憩するが、寝てしまった。

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夜は、サバリッシュ指揮のパリ管弦楽団のコンサートだ。

コンサート会場は、お客がいない。パリでは、オケは人気が無いのだなきっと。

一番安いチケットをネットで購入してあったので、最上階へ移動。舞台が非常に遠い。しかし、開演寸前、係りの人が来て、下への移動を促す。やったラッキー。

結局2階層下のフロアで席を確保。得した。

サバリッシュは、よろよろしていたけど、普通に指揮していた。後日、2ちゃんねるを見たら、もう自力走行不能と自信ありげに書いている人がいたけど、そんなことはないと思う。ネットって嘘か本当の見分けが難しいんだなあとしみじみ思う。

曲目は、リヒャルトプログラム。マクベス、バイオリンコンチェルト、イタリアの順。

マクベスは、何年か前に、十尚先生指揮で演奏したことがあるので、懐かしかった。音楽の作り方は全然違うので面白かった。もう、二度と演奏する機会はなさそうだけど。

2曲目は、ルノー・カプソン(Renaud Capuçon)である。実は、彼の事を知らなかった。この日記を書くにあたって検索した。私はチューバ吹きなので、バイオリニストに造詣が深くないが、とてもうまい演奏だった。機会があれば何度でも足を運びたいバイオリニストだ。

リヒャルト・シュトラウスのバイオリン協奏曲がどれほど難しいのか知らないが、難しいのだろう。けれども、聞いている限りは、非常に自信をもって、観客を不安に陥れるような演奏ではなく、すばらしい音色で感動を与えてくれた(たまにコンチェルトで、止まるかもしれないと観客に印象を与える、どきどきする演奏会ってあるじゃないですか)。

と誉めまくったら、来週日本でN響の定期に出るようだ。有名な方を私が知らなかっただけのような気がしてきた。

3曲目は、イタリア。英雄の生涯のような管弦楽曲を書いた時期とは異なり、初期の作品だ。木管楽器の演奏はすばらしかった。ハープの人が楽しそうに弾いているのが特徴的であった。