ASPの未来 その2
ASPは、日本の情報システム部門の文化になじまないのだろうか?
ユーザーにとって、自分たちが好きなときに自由に変更のできないシステム、したいようにできないシステムは、コストとtrade offの関係にならないのだろう。特に統計を取ったわけではないが、そのような判断を下す場合があるのではないだろうか?それが、インターネットの発展ととともに期待のされたASPが、それほど大きく発展していない理由だと思う。
もともと、資産としてシステムを持たない手段としてリース契約が存在する。これは税金面でもメリットがあるので、多くの企業が採用しているが、基本的に内製である。月額費用で払える上、自由度の高い仕組みが出来上がっているのも理由になるだろう。
しかし、インターネットを活用したシステム、例えば、VPN経由による社内ポータルへのアクセスと考えた時、すべてを内部で製作する必要があるとは、今後は思えない。機器の陳腐化が激しく、テクノロジーの移り変わりが速すぎる。
CRM(Customer Relationship Management) のセールズフォースドットコムのようなサービスは、とても分かり安いし、ASPであるが故、どこからでもアクセスできるところが、ユーザ魅力がある(特にオフィス外にいる営業マンには)。課金方法も人/月であるのがクリアーだ。しかも、顧客へフォーカスを当てたシステムは、経理システムなのに比べると後回しにされる可能性が強いが、物が売れない時代、顧客との継続したよい関係を継続していくためには、データの蓄積、共有、分析などが、有効に働くと導入企業にとっては期待される。
ネットバブルの時、広告による収益が重視されたが、個人的に思うに、社会人向けの課金型サービスが良いのではないかと思う、ASPは。収益源を企業にするのか社会人個人にするのか、その辺は、ビジネスもでるによると思います。
何かアイデアがあるのかというと、今のところ無いし、あっても書きませんけどね。もったいないから。