ほーりーの日記

2003年に留学して開始したブログ。2018年5月に他のブログから引っ越してきました。

「仕事ができる」とはどういうことか?

今夜の読書感想文といいますか、読み途中なんだけど、思うことをつらつら。

 

「仕事ができる」とはどういうことか?
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スキルとセンスのお話です。
努力して報われるのはスキル。再現性が高い。だから、会社も大切にします。そのために、育成プランもスキルベースで考えます。
新入社員の育成プランで、直感力を磨く なんて課長が書いたら、部長マジ激怒だと思います。

ところが、テクノロジーの進歩で、正解のコモディティ化が進んできていて、
昔なら暗記しなくちゃいけなかったことが、グーグル先生のおかげで、パッと手に入っちゃうんですよね。


スキルで差がつかない世界。

 

ちなみに、スキル=論理において、超優秀で、何人たりともかなわないロジカルシンカーが、トップに居たとして、人はついていくだろうか?
と考えた時に、むしろ、あの人野生の勘だけど、共感しちゃうよねーのトップの方が、正しい気がします。

 

これって、音楽で考えると、
リズム、メロディ、ハーモニーの3つが完璧でも、いまいち伝わらないというか機械が演奏しているみたい。

情感がこもっていると、やっぱ、プロだよね、その演奏となる。
佐渡裕さんの本で、指導していた高校の吹奏楽部が、コンクール出て、低評価でプンスカしたエピソードがあったと記憶しているが、
これは、スキル=教育と考えている人たちが作った世界で、センスを持ち込んだため起きた不幸な出来事だったのではないか。型があって、型破りな訳で、型を教えるのが教育なのだから、いきなり型破りがキターと受け止めたんでしょう。その当時の審査員は。

 

自分が持つ想いや意思を実現するためにスキルはあって、~したい がなければスキルは持ち腐れになる。そうそう、だから私は資格にあまり興味がない。
(この論旨からは外れるけど、~たい を導き出すためにワークショップを活用する方法はありだと思っていて、ファシリテーションのスキル本を一時期読み漁ったことがあります)

 

パーパス、MTPだと去年当たりから出てきているのは、明日を作れるセンスある人を、どう組織が巻き込むかって考えた時に、
ロジックでは共感させることはできないし、動いてもくれない。だから、ミッション、ビジョン、バリューを超える考え方が必要になってきたのではないだろうか。

 

と書きながらも、
私が年老いて組織を去った後のマーケティング組織の未来を担う人材育成プランは、やはりスキルベースになるのである。

私の上司はマーケターではないので、センスを磨かせるなんて、書いても伝わらないし、評価されないし、評価してくれない上司とはわだかまりできてしまう。
ここで、自分なりのやり方を見つけたい。
いつまでも、ジプシーしている年齢ではないのだから。

 

クリエイティブマインドの磨き方がスキルベースだとしたら、なんか、それって違うと思うんですよね。